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【2023出産レポート】産後ケア施設(コアラサポート)体験 | 国立成育医療研究センター

退院後に3泊4日で産後ケア事業も行っているという紹介をいただいたので、「コアラサポート」に申し込んでみました。

「産後ケア施設」という言葉を初めて聞いたのは女優の小雪さんが韓国で出産したという記事を見た時でした。

その時はセレブ向け施設とはいえ、さすが美の国。産後ケアの一つとしてエステがあるというのがとても魅力的で、韓国進んでるな〜と思っていたものです。

その「産後ケア施設」を母子手帳をいただくタイミングで区からご紹介いただいたことで日本にもあるんだ!ということを認識しました。

私の中の「産後ケア施設」というのが、小雪さんの記事にあるセレブリティ向けのクオリティというイメージでのスタートだったし、案内としては1日3万円程度はかかるため、ホテル並みのサービスを期待していたことは正直に言います!

施設にもよると思うのですが実際に体験してみると、結論から言うと出産後のリアル母親教室だなという感想を持ちました。ただ、出産後5〜6日入院して、体調が万全ではないのに退院後にすぐ自宅の育児に放り出されると言うのは、右も左も分からない母親1年生にとっては絶対苦行だろう!と思ってたので、退院日以降も期間を延長してそのまま病院内にある産後ケア施設にお世話になって本当に良かったです。

産後ケア施設とは?

産後ケア施設とは、出産直後から4ヶ月ごろまで母子で利用できるママと生まれた赤ちゃんのケアが可能な日帰り、または宿泊型の施設のことを言います。

ママの身体的・心理的回復を促進して育児に関する不安の解消やサポートを行います。

私が出産でお世話になった国立成育医療研究センターにも産後ケア事業があり、出産案内の際にチラシをいただきました。

当初は区が助成する産後ケア施設を検討していたのですが、退院後に移動せずにそのまま延長入所できるのが楽だなと思い、基本的には利用する方向で検討していました。

利用希望については出産後2日目までに助産師さんに伝えればOK。空き状況を確認してくれます。

国立成育医療研究センターの産後ケア事業「コアラサポート」について

1. コアラサポートとは?

国立成育医療研究センターで出産した方を対象とした産後ケアサポートです。期間は3泊4日で、初めての出産の際にはぜひおすすめ。
費用は1日あたり21,000円(税抜)+個室料金が必要です。

コアラサポート(産後ケア)について(国立成育医療研究センターHPより抜粋)

退院直後の母子に対して心身のケアや育児サポートなどを行い安心して子育てができるように支援するケアです。当センターの妊娠・出産に係わる医療から継続して取り組む産後ケアをコアラサポートと名付け、医療機関の産後ケアのモデルとなるとともに、安心して子どもを産み育てる社会の実現への新たな一歩としたいと考えています。

・当院退院後、そのまま個室に入所し、継続して専門スタッフによる産後のケアやサポートを受けることができます。
・産後経過のからだとこころの回復に向けて、一人ひとりのニーズにあったケアを受けることができます。
・助産師、看護師が中心になって専門性の高い育児サポートを提供するとともに、退所後も自立した子育てをご自宅で実践できるような支援と情報提供を心がけております。また、お母さんや赤ちゃんの診察が必要な場合は、入所したまま診察をうけることができます。

コアラサポートでは、健康相談、育児相談、授乳相談、体重・栄養チェックなどのケアを通して、お母さんと赤ちゃんの生活リズムを整えます。

2. コアラサポートは何ができるの?

退院後の赤ちゃんとこれからの生活を入院時よりもより深くイメージできたり、育児について気になることを時間をとって相談できるよう柔軟なプログラムを組んでくださっています。
産後は退院まで赤ちゃんのお世話に必死でバタバタと余裕がありませんでしたが、心理士さんとの面談もあるので身体だけではなくココロの回復にも効果があると思います。

コアラサポートのプランについて(国立成育医療研究センターHPより抜粋)

  • ママへのサポート
    • ママと赤ちゃんがご自宅での生活に合わせて育児の工夫ができるようなサポート
    • 栄養バランスのとれた食事の提供
    • 産後の体操・新生児とのコミュニケーションなどをサポート
    • 心理療法士によるカウンセリング
  • 授乳サポート
    • 授乳方法・授乳の工夫・母乳量のサポート
    • 授乳方法・哺乳量の目安のサポート
    • 授乳・調乳などの退所後のアドバイス
  • 赤ちゃんのケア
    • 哺乳量目安や、体重の変化に合わせて成長発達をサポート
    • 沐浴・保湿を重視したスキンケア、ベビーマッサージ
    • 赤ちゃんの健やかな発育をサポートする
  • 育児サポート
    • おむつ交換の方法、季節や環境に合わせた洋服の選び方のサポート
    • 赤ちゃんのあやし方サポート
    • 育児環境・安全な環境についてのアドバイス
    • 今後の予防接種についてアドバイス
  • 家族へのサポート
    • 育児環境や社会環境の調整
    • ご家族への育児サポート

3.コアラサポート スケジュール表(サンプル

案内をいただいた時のスケジュール表がこちら。私が実際に体験したことはまた別レポートでお話しします。

入院時とは違い、15時におやつ時間が確保されているのが素敵!

私はオプションは利用しませんでしたが、小児科の先生による診察があるのは心強いと思います。

4.実際にコアラサポートを利用してみてどうだった?

結論から言うと、コアラサポートを使って大正解でした!

計画誘発からの緊急帝王切開で身体もココロも疲弊していたので、プロのサポートを継続して受けられたというのはありがたかったです。

担当していただいたスタッフさんはベテラン揃いで安心してなんでも聞くことができたので本当に良かったです。

入院中は術後経過があまり良くなかったからか11階に移動できず、新人さんの多い6階の部屋にいたこともあり、常に忙しないイメージだったのですが、産後ケアに移った11階はいい意味でシステムが最適化されていて、私としてストレスを感じない最高の環境でした。(人によっては最適化されてるのであっさりしていると映る人もいるかもしれません)6階と11階の入院病棟の違いについてはまた別に感想を書きたいと思います。

国立成育医療研究センターは母児同室かつ母乳推奨、口コミでもスパルタという噂があったのでこちらも頑張って合わせるかと思っていたのですが、必要に応じて授乳以外は赤ちゃんを預かってくれるし(人によって遠慮しないでいつでも言ってください!というありがたい声かけもあり)、夜中の授乳もしないで寝たいわ〜というときはミルクを飲ませてくださいとお願いすれば全然問題ありませんでした。

なんとなく入院中は頑張ろうと思って必死に授乳していたんですが、ある程度赤ちゃんと一緒にいることに慣れてきたことと、「産後ケア施設=サービスで追加してるのだから(入院中より)がんばらなくていい」というマインドセットに変えられたことで精神的にもだいぶ楽でした。

産後ケア施設というハブ的なサービスを使わなかった場合、出産→退院→育児生活突入となり、家に帰ってわからないことだらけでパニック状態に陥ったと思うのですが、産後ケア施設という選択肢を使ったことで、帰って不安に思いそうなことを事前に確認できたことが大きかったです。

入院中はバタバタしてて面会しかできなかったパパも、沐浴や抱っこ紐の使い方をはじめ、これからの育児に関するプログラムを一緒に受けれたことも共通体験になり良かったです。

部屋に関しては空いていれば一番大きな部屋をあてがってもらえます。コロナ前はパパも一緒に泊まることができたのですが、まだ宿泊は解禁されておらず13時〜20時の中での付き添いとなりました。

【さいごに】産後ケア施設を申し込むにあたって

コアラサポートに限りませんが、産後ケア施設は以下のようなお悩みがある方に利用をお勧めします!

ちなみに、国立成育医療研究センターの場合はエステなどのサービスはありませんでしたが、最近だと「マームガーデン葉山」など、私が最初にイメージしていた「産後ケア施設」に近いサービスを提供する施設も増えてきているようです!

本当に育児は大変でマラソンのようなものだと思うので、こういうサービスを活用することで今よりほんの少しでもココロと身体が楽になるように上手くやりくりしていきましょう!

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